関東地区の二枚看板は桐生順平毒島誠。毒島は3月のクラシック、桐生は昨年10月のダービーと、ともに当地SGを制してグランプリに出場。そのグランプリは毒島-桐生のワンツー決着で幕を閉じた。スピード、ターンテクとも断然。意外にも毒島は地区選未戴冠、桐生も3度の地区選Vは戸田以外だが、まずは好相性の水面で関東チャンプの座を狙う。同じくグランプリに出場した土屋智則関浩哉佐藤翼ももちろん有力な優勝候補。エンジン出しに定評があるだけに、“2強”を食う可能性は大いにある。
 地元勢では中田竜太中澤和志浜田亜理沙もドリーム戦にエントリー。佐藤を含め、3月の若松クラシックの出場権がないだけに、地元でラストチャンスを生かしたいところ。その他では当地好相性の椎名豊福来剛らもV戦線を盛り上げる。

〈注目選手・埼玉〉

 圧倒的エース・桐生順平の存在感が際立つが、若手も着々と成長を見せ、地力を強化している。昨年末に初優勝を飾った松本純平や、畑田汰一飛田江己は記念戦線での活躍が期待される面々。中堅どころでも昨年V4の島田賢人、GⅠで2度優出した黒井達矢も「そろそろ」の期待がかかる。

〈注目選手・東京〉

 東京支部で最注目は佐藤隆太郎。昨年はメモリアルでSGデビューを果たすとダービー、GPシリーズにも出場。年間V7でクラシック出場も決めた。今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。主戦場はまだ一般戦だが、戸田では20年の地区選でGⅠ初優出を果たし、昨年は平和島地区選で優出。ビッグタイトル初戴冠は目前に迫っている。

〈注目選手・群馬〉

 毒島誠土屋智則関浩哉椎名豊のSGカルテットが強力だが、地区選制覇は18年の金子拓矢が最後と、意外と勝ち切れていない。そんな“少数精鋭”の中で期待したいのが久田敏之。戸田は昨年6、11月と目下2連続優勝中。一般戦回りの近況だが、昨年はV5で2年ぶりのSG出場権も得た。GⅠ初制覇でさらに勢いを増したい。